意外?飛行機でのモバイルバッテリー持ち込みは要注意!

スマホユーザーが多い今の時代、旅行先や出張先で予備電池であるモバイルバッテリー」が大活躍することは間違いない。さらに最近では、ポケモンGOの配信により、モバイルバッテリーを携帯するユーザーが爆発的に増加している。

長期休みに家族で飛行機を使って国内・国外旅行をしたり、出張で飛行機利用をする方はもちろんたくさんいると思うが、モバイルバッテリーの飛行機への持ち込みや預け入れの取り扱いについて細かな規則があることを皆様は知っているだろうか?

この規則を把握しておかないと手荷物預け入れの検査で指摘されて積み替えに時間がかかり、最悪の場合、「搭乗時間に間に合わない!」なんてことも起こるかもしれない。

今回は、この飛行機へのモバイルバッテリー持ち込みや預け入れについてまとめたので解説する。

 

(2016年2月24日 追記)
「国際民間航空機関(ICAO)」リチウムイオン電池を預け入れ荷物として旅客機で輸送することを2016年4月1日より禁止すると発表したことに伴い、記事中追記。

 

(2016年8月22日 追記)
スカイマーク機内に手荷物として持ち込んだモバイルバッテリーから発火し緊急着陸した問題について記事中追記。

 

 

モバイルバッテリーは危険物

モバイルバッテリーの大半はリチウムイオン電池

このブログでもガジェットとしてAnker社製のモバイルバッテリーをいろいろと紹介してきているが、いわゆるモバイルバッテリーは、「リチウムイオン電池」である。

リチウムイオン電池であれば、本体に「Li-ion」の記載がある。

このリチウムイオン電池の取り扱いについて、航空各社で制限が実施されている。

なぜリチウムイオン電池は危険?

リチウムイオン電池が危険な最大の理由、それは、衝撃や温度などの外的条件により発火・爆発する恐れがあるため

つい最近まで、ガラケーの電池から発火する事例やノートパソコンから発火する事例などニュースで耳にしたことがあると思う。もちろん製品の電池自体の不具合が起因となる場合もあるが、リチウムイオン電池の取り扱いには十分注意しなければならない。

飛行機でのリチウムイオン電池の取り扱い

Airplane-Li-1

では、飛行機搭乗時にモバイルバッテリーなどのリチウムイオン電池についてはどのような対応をしたら良いのか?

飛行機スーツケースなどで預け入れる場合と機内に手荷物として持ち込む場合によりその対応が分かれる。

なお、ICAO(国際民間航空機関)が2016年4月1日より飛行機内でリチウムイオン電池を搭載したモバイルバッテリー輸送禁止を発表したが、現在のところ新基準に関する規制は日本の航空各社からは未だアナウンスされていない

リチウムイオン電池をスーツケースなどに預け入れる場合

まず最初に言っておこう。

リチウムイオン電池をスーツケースなどに預け入れる場合は、電池単体そのままでは預け入れが禁止されている。

預け入れ可能なのは、例えばデジタルカメラなどの予備電池として持っているリチウムイオン電池をカメラ本体に入れて、カメラ本体ごとスーツケースなどに預け入れる場合のみOK。

タブレットをケースに入れてスーツケースにしまい込んだとしても預け入れ不可(な場合が多い)。

電池単体の状態のまま預け入れるのが禁止されている理由は、スーツケースなどの預け入れ荷物は、貨物室へ積み込み等の取り扱いの際に手荷物に比べ衝撃を受けやすいことや、飛行機の貨物室内の環境が客室内に比べ悪条件であるため。

モバイルバッテリーが預け入れのスーツケース内にあれば、保安検査で必ず指摘されるでしょう。

せっかくキレイに詰めた荷物もその場で再び開けて、モバイルバッテリーを取り出すハメになるので、事前に荷物の確認をしておこう。

2016年4月1日より運用開始のICAO規制基準ではどうなる!?

4月より始まるICAOによる規制では「手荷物預け入れによる輸送が禁止」と発表されたが、すでに国内の航空会社ではこのように規制されているので、預け入れについては特に現状と変わりないと思われる。

リチウムイオン電池を機内に持ち込む場合

機内に持ち込む場合は、条件があるものの手荷物預け入れに比べれば、ある程度制限が緩和される。

ANAやJALによると、機内に持ち込めるリチウムイオン電池は、ワット時定格量160Whが基準となる。

ちなみに、この基準は航空各社軒並み一緒のようだ。

・機器内蔵のリチウムイオン電池160Wh以下であれば制限なし

・予備電池のワット時定格量100Wh以下であれば個数制限なし

・予備電池のワット時定格量100Whを超え160Wh以下2個まで

・本体内蔵及び予備電池に関わらず160Whを超えるものは機内持ち込みも手荷物預け入れも不可

2016年4月1日より運用開始のICAO規制基準ではどうなる!?

ICAOによる規制発表では、リチウムイオン電池の機内持ち込みについては特に明記されておらず、現状の基準と変わりないものと思われる。発表ではあくまで預け入れによる輸送が禁止された格好だ。

詳しくは航空各社よりアナウンスが出次第、本記事でも追ってアナウンスする予定。

ワット時定格量Wh の計算方法は?

「Wh」は「ワット時」と呼ばれる電力量の単位。

自分自身が持っているモバイルバッテリーの「Wh」は以下の計算により出すことができる。

ワット時定格量 Wh = 定格定量 Ah × 電圧 V

電圧には、リチウムイオンバッテリーの電圧3.7Vを使用。

例として、以前紹介した大容量の「Anker astro E7」と「Anker PowerCore+mini」の電力量を計算してみる。

ちなみに紹介記事はこちら。
[kanren target=”_blank” id=”859,599″] ・Anker PowerCore+miniの場合

仕様は、3350mAhで3.7V。mAhをAhに単位換算して

3350mAh ÷ 1000 = 3.35Ah

よって、

ワット時定格量Wh = 3.35Ah × 3.7V = 約12 Wh

→余裕で160Wh以下なのでOKだ!

・Anker astro E7の場合

仕様は、25600mAhで5V。mAhをAhに単位換算して

25600mAh ÷ 1000 = 25.6Ah

よって、

ワット時定格量Wh = 25.6Ah × 3.7V = 約95Wh

→こちらも160Wh以下なのでOK!

 

モバイルバッテリーは手荷物持ち込みがベスト!

Airplane-Li-2

スマホ用のモバイルバッテリーやカメラの予備電池などのリチウムイオン電池は、手荷物として航空機内に持ち込みをすれば、大半のものは制限容量以下なので問題ない

ただし、一部のノートパソコン用の大容量モデルでは、ワット時定格量をオーバーし持ち込めないものがあるので注意が必要。

リチウムイオン電池を持ち込む際には、事前によく確認することをオススメする!!

今回紹介した内容はこの記事の執筆時点のものなので、最新情報を各航空会社のHPや国土交通省のHPを確認すべしっ!

2016年4月1日より適用されるICAO(国際民間航空機関)が発表した禁止基準については、法的拘束力がない上、スマホなどを充電する小型の単体モバイルバッテリーの機内持ち込みについては特に明記されていない

「モバイルバッテリーの機内持ち込み」に関しては各々の航空会社に判断がゆだねられた形となっている。ぼくの見解としては恐らく現状の厳しい基準と変わらないだろうと考えている。

 

(追記) 8/22 スカイマーク機の客室内でモバイルバッテリーから煙、緊急着陸

photo credit: UP3A1686 via photopin (license)
photo credit: UP3A1686 via photopin (license)

リチウムイオン電池で構成されているモバイルバッテリーの飛行機での取扱いは前述のとおり手荷物として機内持ち込みが鉄則だが、やはり取扱いには最善の注意が必要

平成28年8月22日に新千歳発羽田行きのスカイマーク機客室内で、モバイルバッテリーから煙が発生。

機内では客室乗務員が水や消化器によって消火活動を展開。ところが発火したリチウムイオン電池に水をかけるということは火に油を注ぐようなもの。それに電解液が飛び散りやけどを負うケガも発生。同機は新千歳離陸後間もなく同空港に緊急着陸する事態となった。

まだモバイルバッテリーの製造元・製品名、事故の原因・理由等は明らかになっていないが、気圧低下によりケースが破損してショートが生じ火災につながったのではと思われる。

 

広く普及してきてもはやお出かけの必需品となっている「モバイルバッテリー」だけに、この事件をキッカケに今後機内の手荷物持ち込みについても持込制限が追加されたり、ガイドラインが策定される可能性は否定できない。

今後、モバイルバッテリーの機内持ち込みに関し追加規制情報があれば、随時更新予定!

 

以下は、飛行機内にも持ち込めるオススメのモバイルバッテリー!

FatherLog中の人:NINO(ニノ)

Mac、iPhoneを始めとしたApple製品をこよなく愛する30代。大のディズニー好きでブログではディズニー成分が濃くなることも。2児の父親。

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